ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

リハビリ科ワークショップ

f:id:midorish:20200203210249j:image

1ヶ月に1度、滋賀県立総合病院リハビリ科のよかサロンで、ゼンタングルワークショップを開いています。

今回は、お見舞いの方も含めて10人のご参加でした。うち7人は高齢の方々。

 

今回のワークショップが終わってから、介護士さんとお話しさせてもらいました。

このサロンでは、この時間を楽しんでもらうのが一番の目標です。

リハビリ科には様々な患者さんがいらっしゃいます。多くは年配の方です。脳にダメージをおった方もおられます。

レクレーションの時間に求められるのは できた!という達成感や、楽しかった!という満足感。「難しい」と感じられると次回から参加を控えてしまう、との事。

毎回 単純なタングル(模様)を選んで提案していますが、それでも理解しにくい場面もあるようで、工夫が必要だな、と思いました。

 

自由に描き変えて良いのがゼンタングルの面白さでもあります。が、

「こうしても良いし、ああしても良いし、自由にしてください」と言われると、かえって 不自由になる、という事もあるようで、

逆に「こう描いてみましょう」と、見本を示す方が、のびのび楽しんで描いていただけて、結果的にはそれぞれの方のオリジナルな雰囲気に仕上がる、という逆説的な事が起きます。

 

相手に沿って、その方に一番ゼンタングルを楽しんでもらえる方法を その都度考えていきたいと思います。

ついつい、自分のリードのやり方、という枠にはまり込んでしまいがちですが、ゼンタングルは多様性があるので、こちらの頭も柔軟に。

 

リハビリ科のワークショップで難しいのは、お若くて整形科の(例えば足の骨折などで)の患者さん、もいらっしゃる。という事。これは今後の課題、、かな。

単純なパターンでも、モノタングルでも楽しいので、そこの面白さを伝えられると良いですね、、、

 

長い入院生活のちょっとした楽しみになります様に。このひととき、集中を楽しんでもらえますように。来月も行きます。