ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

総合病院リハビリ科ゼンタングルワークショップ

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滋賀県立総合病院リハビリ科では、よかサロンとして、日曜日に患者さんにレクレーションの時間を楽しんで頂いています。

月に一度、ゼンタングルワークショップをしています。

看護師さん、療法士さんがお声がけされて、患者さん達が集まっていらっしゃいます。

ゼンタングルなんて見た事も聞いた事もない皆さんです。

「今日は何するのん?」と、ちょっと不安そう。

「絵を描きますよー」と、紙を配ってお名前を書いて頂きます。

「お名前書ける方ならみんな描ける絵ですから大丈夫ですよー」と引っ張って。

実は生徒さんが緊張されてると私にも移ってきてちょっとドキドキ。

普段のワークショップと、このスタート時が一番違います。

いざスタートすると、みなさん一生懸命描いてくださいます。

線が震えても、はみ出ても、あまり気にされないで、どんどん描いて下さいます。

最初は不安そうだったのが「良いですよ!」「できてますよ!」声をかけるたび、だんだん表情が緩んで、1時間のワークが終わってモザイク作るとニコニコになってらっしゃいました。

ああ、良かった。私もホッとしました。

若い女性の患者さんがいらして、終わってから「線を描くのが気持ち良くて楽しかった」 と看護師さんにおっしゃってました。集中を楽しんでくださったんだな、と思いました。

 

今日もカフェクラスに来てくださってる文子さんが手伝って下さいました。毎回全くのボランティアに来てくださって、助かっています。感謝しています。

リハビリテーション科の患者さんにとって、ゼンタングルの「作品ができる」事も嬉しいでしょうが、病院外の人と関わって、同じ事に向かう時間を持てる事 も、良い気分転換になると思います。

来月も行きます。もう退院されてる方もあるかもしれないし、2回目の体験をされる方もあるかもしれません。新しい方もきっといらっしゃるでしょう。長い入院生活の気晴らしになると嬉しいです。