ガンと私とゼンタングル
昨夜の京都ワーキングサバイバーさんでのゼンタングルワークショップを思い返すと、胸がドキドキします。
運営と、患者さん、支える方との距離が近く、みんなが一つになる感覚が大きかったです。
モザイクを一目見たら、 自分が全体の大切な一部であること。みんなそれぞれ違いがあって、その違いが面白いんだということ。集まればこんなに素晴らしい世界を作れるんだということ。 言葉不要で、目から入ってくる美しい作品を通して、それらが一瞬で納得できるのです。
因幡堂での京都ワーキングサバイバーの活動を運営されているよねむらさんが、ともいき京都さんでのゼンタングルワークショップに来てくださって、そこから今回のワークショップにつながりました。
私がゼンタングルを知ったのは、2017年の秋です。ちょうど2年前ですね。
ほぼ同時にマギーズ東京さんの活動を知りました。イギリスのマギーズの思想で 病院の枠を超えて、ガン患者さん、そのご家族、身近な人を支える活動をされています。
私の頭の中で、勝手にこの2つが結びついて、「ガン患者さん支援の活動をされてる場で、ゼンタングルを知ってもらう。この為に講師資格を取る!」と、決めて半年後の講師資格取得の為のアメリカでのセミナーに申し込みました。
マギーズ東京さんでは「来訪される患者さんに対応するスタッフは、皆さんイギリスのマギーズの研修を受けられた方」との説明を受け、なのでマギーズ東京さんではゼンタングル講師資格を取ったとしてもワークショップを開くことはできない、ということでした。
でも、関西ではともいき京都さん、かいつぶりセンターさんが活動されています。と紹介されて、初めて滋賀にもそんな場があるんだ!と知りました。
初めてかいつぶりセンターさんに伺った時は、本当に 飛び込み営業 みたいな感じで、最初は患者として悩みの相談に訪問した、と勘違いされました。(^^)
ゼンタングル という言葉自体聞き慣れないもので、説明させてもらって
「6月にアメリカで資格を取ってきますので、そしたらこちらでワークショップをさせてください」と、お願いしました。
ともいき京都さんでも同じような感じで、
受け入れ側としては、聞き慣れないアートメソッド。しかも「誰でも簡単に描けます」「集中して座禅の様なメディテーション効果があります」と言われても、よくわからない、、、正直ちょっとうさんくさい、、のが本当のところだったと思います。でも、私の熱意を汲んでくださった。私自身が患者なので、それも良かったかもしれないです。ありがたい事です。
2018年7月に、それぞれの施設に「資格取ってきました!」と連絡し、具体的にどんな風にワークショップをやるか相談させてもらいました。
最初のワークショップで「誰でもできて、集中する」事がすぐにわかって頂けて、参加者さんにもご好評頂き、1年間続いてやってこれました。
そこから繋がって、今回の会です。
昨日の参加者さんから、別のお誘いを受けました。まだはっきりしませんが、来年その方達と何かできるかもしれません。楽しみです。
患者会関連のワークショップは、ボランティアになる事が殆どです。
なので、どんなCZT(ゼンタングル認定講師)にもこれができる、というわけではないと思います。
でも、本当にプライスレスな喜びを、私が受け取る事ができます。CZTになって良かった、と、心から思います。
昨日の参加者さんの中に「病気にならなかったら、ゼンタングルに興味を持たなかったと思います。興味を持っていたのに、手をつけられないでいて、今日初めて描くことができました」と、おっしゃった方がありました。
私も、病気にならなければゼンタングルを教える立場になろうとは思っていなかったでしょう。
患者さんの為に、と思って資格を取って、今その恩恵をいちばん受けているのは、私だと思います。幸せです。
11月中にもう1件、患者さん関連のワークショップがあります。そちらもみなさんに楽しんで頂けるよう、準備頑張ります!