ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

プロジェクトパック09 2日目

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ゼンタングル本部から配信される動画、今日は2日目です。

準備編から順番に視聴してくださいね。

 

youtu.be

今日のリードはジュリーさんです。ジュリーさんが選んだオーガニックタングルはリックさんのフラックスです。準備編で描いたタングルは人によって違うので、6枚の中から好きなタイルを取り出して描きましょう。私は今日はタンタイルに描きます。

私のオーガニックタングルはローズマリーのようなバーディゴーです。

昨日のサンプソンもそうでしたが、ちょっとチラチラしてて後ろに物が書き足しにくいと感じたので、昨日はポークルートを描き足しました。今日は根元の方だけフラックスを描き足しました。

お豆のさやみたいなパルクを下に来るように置いた時、画面の左側になる場所には、今日も鉛筆で自分が感謝を感じるもの、こと、を書きます。

英語じゃなくてもよいのですよ。私は今日は日本語で花 と書きました。小さな庭に春が来てチューリップや水仙が咲いてくれてます。花は気持ちを和ませてくれます。嬉しいです。

 

深緑色のペンで、右側のスペースにマラスというタングルを描きます。右渦巻に描く人と左渦巻に描く人といると思います。どちらでも大丈夫ですよ。大きく書くのがポイントです。ペンが05なので自然と描きぶりが大きくなると思います。でも3個マラスが入るように考えて描いて下さいね。

ジュリーさんは最初のマラスの渦巻の描き始めをスペースのうんと下の方からスタートしました。こうすると、できたマラスは渦巻の上半分が見えてる感じに配置できます。

2個目も描き始めは1個目に寄せた場所からスタートしています。

でも、もし「うまく3個入れるのが難しい!」と思われたら、鉛筆であたりをつけても良いですよ。もちろん、1個だけ大きなマラスをドーン!と書くのも良いですが、今日ジュリーさんは3種類の提案をしてくれてるので、3個描けたら楽しいと思います。

 

ジュリーさん、本当は最初プランタンを描こうと思われたんだそうです。プランタンは、フランス語で春という意味なので、今回のプロジェクトパックにピッタリ!だと思ったんですね。

ところが、大きくプランタンを描いてみたら「これってマラス!」ですよね、、、小さな渦巻がプランタンで、大きな渦巻がマラス、、、

 

さて、1個目のマラスはよく紹介される縞々模様です。

渦巻の中心から描き始め、ちょっとだけカーブした線で縞模様を入れます(ちょっとカーブさせることで立体感が出ます。)縞の幅は色々で構いません。描くたびタイルを回して、丁寧に線を描いておられます。交互に塗ります。時間をかけて楽しんでください。

色塗りしたバンドのふちに、細くオーラを入れます。この細い線が太いバンドとの対比でカッコよく見えて好きです。ジュリーさんは薄緑のペンを使われました。お好みで。

 

2個目はフラグメンツで。フラグメンツというのは、同じ模様を区分けされたスペースに描いていくアイデアです。同じ模様を描いても、並べ方で出来上がりが変わります。

今日ジュリーさんは、鏡合わせでフラグメンツを並べられました。お隣同士模様が合わさると、一つ一つ描いていた時には想像してなかった模様が見えてきます。これをメタパターンと呼びます。

フラグメンツのデザインは色々変えて楽しむことができます。PRIMERの本をお持ちの方は、114ページ、115ページのたくさんの模様の中から選ぶのも楽しいかも。

ジュリーさん、フラグメンツを入れる枠(レテイキュラ)を描く際に、渦巻の端、きれいに四角が描けるあたりからスタートされました。渦巻の中に四角を並べるので、四角一つ一つはちょっと台形っぽい形になります。オーラも入れて、四角い部屋を区切っておられます。中心部分は三角になりますが、大丈夫です。フラグメンツを上手に変形させて描きいれます。ペンは、枠を深緑で、フラグメンツを薄緑で描かれました。これもお好みで。

 

3個目はクレイジーエンゼッペルです。深緑のペンで渦巻の上にランダムに直線を描きます。好きな方向から何本描いても良いです。

できた一つ一つの形、(三角だったり四角だったりします)に注目して、辺を薄緑のペンでなぞり、角は滑らかに丸くカーブして、また辺をなぞって、、、くりかえします。

簡単に描けて集中するタングルです。

 

シェーディングでグッと立体感が増すのがマラスの面白い所です。

渦巻に沿って鉛筆で影を入れて、サッピツでぼかします。小さな丸を描くような動きでしておられますね。真ん中に白い部分を残して。

更に白チャコールで、真ん中に線を描くようにハイライトを入れます。サッピツでやわらかくぼかすと、ごろんとした立体感が!面白いですね。

それぞれのマラスにシェーディングしたら、マラス同士が重なっているキワにシェーディングします。これでより重なりが協調されます。

オーガニックタングルの際にもシェーディングを。こうするとオーガニックタングルが手前に来ます。

 

私のタイルにはバーディゴーが描いてあったのですが、ここまで動画を見て、ハタと考えてしまいました。(見ながら、ブログ書きながら、描いてた、、、ので、描く方は2個目のマラスにフラグメントとしてウエルを描いてる途中。バーディゴーの隣にはマラスの渦巻が描いてありました)

マラスはボリュームのあるタングルです。最後にシェーデイングを入れてここにレイヤーが生じたら、私のバーディゴーはちょっと細すぎてバランスおかしいかも。

オーラしとけばよかったな、、、と思いましたが、もう描き始めてたのでここからオーラを入れるのは難しい、、、下の方にはフラックスを足したのですが、上の方の葉っぱはだんだん細くなるように描いてたので、フラックスを足すのがためらわれて細いまま残してあったのです。

こういう思いがけないことが時々起きます。でも大丈夫。ゼンタングルには間違いも失敗もありません。クリエイティブな方法でこれをどうにかできるはず!

結局、テイップル(小さな丸)を足して、ラウンディングをしてこの部分に厚みを持たせました。うん。これくらいの厚みがあれば、後ろにマラスがドーンと来ても気にならないでしょう。

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一人一人「何が気になるか」は違うので、自分の好きなように進めてかまいません。私と同じように細いバーディゴーが描いてあって、その後ろにマラスがあっても、本人が気にならず、楽しんで描けてればそれでOKです。

でももし何か気になって、どうしよう、、、ってなったら、その時は「失敗した!」って描くのをやめないで、何か新しい面白い事ができないか、考えてやってみてください。きっとその部分、出来上がった時に自分らしさが一番出る、チャーミングなポイントになります。

 

シェードを入れたら、白チャコでマルスにハイライトを入れます。動画を見てもらうと入れ方わかると思います。

白チャコ入れた後、また、シェードを見直して、ペンでも描き起こしたり、、最後のお手入れ。

明日に続きます!