ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

ガンと私とはなちゃん

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はなちゃんは、息子のお友達の家で5匹産まれた子犬の1匹を分けてもらって、うちの子になりました。

12歳で椎間板ヘルニアを患って、その時は伊賀のお医者さんまで通って 大変でした。

手術してもらいましたが、長い間歩けなくて。

でも少しずつヨタヨタ歩けるように回復できて、そんな頃私の病気が見つかりました。

 

今思うと、ヘルニアだけじゃなくて、心臓かどこか、悪かったのかもしれませんが、ヘルニアの大きな手術が終わって、歩けるようになるまでは それで手一杯、人の方に病気が見つかるとそれで手一杯、、になって、はなちゃんの病気を見逃していたのかもしれません。

子猫が来て、おばあちゃんワンコは乳母みたいに寄り添ってました。

 

この秋は、イレッサの服用を始めるのに 重篤な副作用が出ないか観察が必要 ということで、入院したり、退院したり、服用を続けて、前から決まってた展覧会をして、

他の治療方がないかあれこれ考えたり、野菜ジュースをたくさん飲んだり、

また別の展覧会用の作品を作るんだけどなんだかうまくいかなかったり、

そうこうしてる間に息子がお嫁さんを連れてきて同居が始まったり、、、と、短期間にいっろーんな事が次々起きて、

12月、右肺のリンパ節切除の手術をして、

そんな中だんだんはなちゃんは寝てる時間が多くなって。

私が退院して家に居る日に、息をひきとりました。

 

年が明けて、また入院した時に、馴染になった入院患者さんたちはその話を聞いて、みんな口をそろえて「それはな、あんたの身代わりになってくれたんやで。」とおっしゃいました。

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身代わりにさせてしまったなら、かわいそうだった、と思いました。

 

この後、手術後に抗がん剤治療することになって4度目の入院の時。夜中に眠りが浅くてぼんやりしてた時に、フンフン!フンフン!と、はなちゃんの鼻息が聞こえたんです!枕の上あたりに、たしかにはなちゃんはあいさつに来てくれて。

怖くもなんともなく「はなちゃん、きてくれたんだね~」と、とてもあったかくて嬉しい気持ちになりました。夢だったのでしょうか?

私は死後の世界、ってあんまり信じてなかったのですが、はなちゃんのこのことがあって もしかしたら死んでもいなくなるわけじゃないんじゃないか?と思うようになりました。

死んだら身体がなくなるから、もっと自由に行きたいところにピュッと行けるのかも。でも現世にあまり関与できそうにないから、テレビの中を見てるような感じがするのかな、、、とか。思います。