ガンと、私と、安楽寺さん
ガンが見つかる前に、秋に京都の安楽寺さんで開かれる猫イベント ミャウゼ への出品を依頼されてました。
「展覧会で作品を見て頂けるのは、もしかしたら最後になるのかもしれない。」
という気持ちを持ちつつ、
客殿二階に着物姿の猫の絵を展示させて頂きました。
大黒さんや他の参加者とお喋りになって
「肺ガンが見つかって、、、」
という話をすると、大黒さんのあずみさんが、本当に親身になって励まして下さいました。
安楽寺さんの奇跡の井戸は霊験あらたかだから、と、わざわざ井戸まで案内してくださって、新しいお水を汲み出して飲ませて下さいました。
この時は治療に対しても、将来に対しても、不安でいっぱいで、あずみさんのお心遣いが、本当に見に染みました。
その後も、他所での展覧会にもいらして下さって、とても快活でお元気で、いつも人の輪の中にいらして「こういう方は仏様に守られておられるのだろうな」と、感じていました。
「私はじきにこの世界からいなくなるかもしれないけど、あずみさんには私を覚えてて欲しいな。」とか。
ところが、2018年はじめに、火事であずみさんが突然亡くなられて、大大大ショックでした。
命って、何なのだろう?何で病気の私がまだ生きてて、あんなにステキな方が先にこの世界から居なくなってしまうんだろう⁈
あずみさんだけでなく、入院した時に同室だった人、ご近所の人、沢山の人、が、私より先に居なくなってしまう。
とてもとても、淋しくて、
同時に 「何かを託されて生きてるのかもしれない」と、そういう物語にすがって、残された人は生きてくのかも。
いつも、人の輪を大切にされてたあずみさんの気持ちを引き継いで、
2018年にもミャウゼが開かれました。私も参加させてもらいました。
講師資格を取った後初めての展覧会でした。
ゼンタングル体験会も盛況で、沢山の方に猫とゼンタングルのzia(ゼンタングルインスパイアどアート)を、楽しんで頂きました。
あずみさんも、喜んで下さったと思います。
追記 この記事を読んで、私をミャウゼに誘ってくださった恩人の秋山さんが、
「あずみさんは、法然さんに気に入られて、連れてかれたんだと思います。」とコメント下さいました。
私も、あずみさんはこの世の肉体から離れて、もっと自由に法然さんの手足になって活躍されてるのだと思います。
合掌