ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

ゼンタングルはアーティストにもおススメ

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ゼンタングルの大きな特徴の一つは、絵心不要。

描くのが苦手、という人でも美しい作品を創ることができる。という点。

では、アーティストにはどうなのか?

ゼンタングルにはもう一つの大きな特徴、描くと無心になる。というのがあります。

アーテイスト、様々な分野でものを創りだす人は、おそらく、ゾーンに入って没頭して何かに集中する、という経験を日常的にしています。描くのもたぶん、得意分野。

じゃぁ、ゼンタングルってアーテイストには面白みがないんじゃない?と、思いきや!

ものを創る人にゼンタングルをしてもらうと、ハマる人続出!

もともと描く事は得意な方々ですから、さすがに描線の美しさ、タングレーション(タングルを変形させたり、複数のタングルを組み合わせたり)の自在さはうっとりするほど。

でも、描いた結果だけではなくて、描く過程が面白くてやっぱり集中するのです。

たいていのアートは、完成はこれ、というゴールに向かって手順を考えて組み立てていきます。でも、ゼンタングルは全然ゴールを予測しません。

「今」に集中して、丁寧に。

出来上がりを気にせず、出来上がりを比較したり競争したり、しません。

 

出来上がりを比較しない!!!

美術大学で学んだ多くの人は、描いた結果を比較、評価されることが日常です。

私自身、曲がりなりにもアートの世界の端っこに生きてきて、そのことがやっぱり長い間、しんどかったです。好きなことを仕事にしてしまうと、しんどいのはそれですね。

ゼンタングルは、比べないんです!1枚、2枚描いたぐらいでは納得できないかもですが、「比べない、今に集中」と念仏みたいに心に唱えて100枚200枚描いてくると、何となく身についてきて、描く事が楽しく、自由になります。

描くのが楽しい!  これは、実は私自身驚いたことです。何枚描いても、パズルみたいな楽しさがあって(たぶん結果がどんなふうになるか出来上がるまでわからないから)2時間もあれば描き終わって(私が普段描く作品は2時間では仕上がりません。何日か、何週間かかかってやっとできあがるので、その間緊張感を繋いで描きます)、「でーきた!」ってそのことに感謝して、喜んで、次を描ける。って、なんて自由なんだろう!!!!!

他の人と一緒に1枚を仕上げたり(トラベリングタングル)同じテーマで描いたものをSNSに挙げて、あなたの作品が好き!きれいね!と、認め合ったり。楽しいことだらけです!

描く事自体の面白さに没頭できるので、絵を描く人にはいつもの頭の使い方と違うところで楽しめます。デザインや工芸をされてる方には、何か創作上のヒントにもなるかもしれません。

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私はゼンタングルを自分の作品の中に取り込みました。描いてて、すごく面白かったです。

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