プロジェクトパック09 4日目マラカイト
4日目の動画はリックさんが描いておられます。
とてもリックさんらしい、1枚。
グレーのゼンダラに描いておられます。（自分の好きなタイルに描いて良いですよ。）
「自分のフラックスの描き方はマリアさんともマーサさんとも違う。」と、描いて見せてくださいました。
葉っぱみたいに1枚目の雫型を描いて「中に丸を描きいれるスペースを作るように考えて次の葉っぱを描く」と。あちこちに向いた葉っぱを描いたら、大きな丸を描けるスペースを見つけて、丸を入れ、またできた小さなスペースに、小さな丸を入れて隙間を塗りつぶします。
ハーブの葉っぱをイメージしたので、中に葉脈の様に線を描きます。この時、リックさんは葉っぱの先の方からペンを入れ、描き始めは力を入れないで、葉っぱの根元に近づくと力を入れて線を太くされています。ペン先の弾力や力を使って、こんな風に描く事ができます、と見せてくださってます。
リックさんがマラカイトを出して、自然のオーラ、自然のタングルだと見せて下さいました。すごくきれいな石ですね！日本画材料の緑青という岩絵の具はこの石から作られます。天然の緑青は大変高価な絵の具です。
リックさんはマラカイトからインスピレーションを受けて、今日のタイルを描く事にされました。 オーラの繰り返し。です。
とても単純な方法で描く事ができ、仕上がりはとても美しくて複雑に見える。そして根気が必要！先日のttk025の動画のパラドックステッセレーションも、忍耐強さが求められる内容でした、、、リックさんらしい！
ペンをとりかえ、オーラの幅をところどころ変えて、丁寧にオーラ、オーラ、オーラ、、です。池に石を投げ込んだ時にできる波紋みたいに、響きあいの繰り返し、、心をこめて。
で、リックさん気がつきました。「今日の感謝の言葉を書いてないぞ」
鉛筆で 空気 と書かれました。私はここで笑ってしまって、笑うって良いことだな、と思ったので今日の私の感謝は「笑い」にしました。
楽しいのは、リックさんが 今日の”繰り返し”というルールについて「エレガンスオブリミット」という言葉を使ってらして。 エレガンスオブリミットは、ゼンタングルの中でよく使われる文言ですが、制限を設けることが優雅な結果を導く みたいな、、ことです。今日の「制限」はオーラを繰り返すこと。
でも、横でマリアさんが「but,but,,,」でも、でも、、と「ルールは破られるためにあるのよ」と。この二人のやりとりが、ゼンタングルの美しいバランスだな、と感じます。ゼンタングルの制限は、優美な結果を導くために設けられます。でも、そのルールは無視しても構わない。破られることを前提に設けられたリミットです。
鉛筆で薄くボーダーを描くのは、後でボーダーを無視して飛び越えても構わないから。それをしやすいように「薄く」描きます。
タングルは「こう描くのよ」と教えてもらいますが「私のフラックスはマリアのとは違うよ」と、自分のフラックスを描いて構わない。でも、元のフラックスがないと変形はできません。
ルールがないと、それを超えることができない。だからリミットは必要。でもそれを超えて自由になる時に、それぞれの人の中にある創造性がムクムク動いてるんだな、と思います。
角のところ、リックさんはオーラを中断して新しい形を描いてそこからオーラ再開されてます。マリアさんが嬉しそうに、そこを説明しておられます。「角のところは元の形を無視して（！）別の方向からオーラを描くチャンス。」リックさんも「そう。いつでも変えて良いんだよ。全然予測しないで。」
この後リックさんはフラックスにもお豆のさやのパルクにも、シェーディングされました。ここまでの3枚はオーガニックタングルには手を入れなかったけど、、どうなんかな？いづれシェーデイングするんだろうけど、、ちょっと迷う、、、
マラカイトの、線の曲がったところを繋いでシェーデイング、盛り上がったところに強めにハイライト、グレーのタイルだと本当にハイライトが良く効きますね。
マラカイト、オーラを堪能する1枚でした！私のは途中からディーバダンスに変わり、さらにサンプソンが途中にのぞいてる、、という変形になりました。
