インクトーバーで、考えたこと
インクトーバータングルズ、つづき
↑こちらはインクトーバータングルス2019オフィシャルリストとなってますので、こちらを参考にしていただくのが一番良いでしょう。前にご紹介したものの中に、オフィシャルとは違うものが混ざっていたようで、混乱させてしまいました。ごめんなさいね。
私自身は、インクトーバーに限らずゼンタングルのイベントは 提案 だと思っています。
長い間描いてると「次どんなのを描いたら良いかわからない」とか、「知ってるタングルは描き飽きちゃった」とか、いう日もやってくるかもしれません。
そんな時、こういうイベントをきっかけに「なんだか面白そうだからまた描いてみようかな」とか、」こんなタングル描いたことなかったけど、描いてみたら楽しい!」ということがあるんじゃないでしょうか。
ゆる~い、遊びの提案「こんなのしてみようよ!」というよびかけ、だと思っていたのですが、
先日「インクトーバーって必ず描かないといけませんか?」「SNSで他の方がすごいのを次々に発表されるのを見て、自分なんかが同じイベントの作品描いて良いのかな?って思う」といったご相談?をいただきました。
同じタングルを使うせいか、比較してしまう、、、のか、コンテストみたいに感じられる方もあるようで、これは困った!と思いました。楽しいはずのゼンタングルが「必ずやらなきゃいけないもの」と感じられたり「人と比べる材料」になったらもったいない!
丁寧にお話して、私の想いは伝わったかと思うのですが、他にも私に直接はメッセージを出さなくても 同じように感じておられる方もあるかも、、と思って、今このブログを書いてます。
ゼンタングルは、書いてる時のプロセス、過程が一番大事なところです。
でも、結果として美しいものができてしまうので、それを人に見て欲しくなったり、褒めて欲しくなったり、しますよね。こんな便利な時代になってSNSで世界中の人に見てもらうことができます。
そこで、最初は嬉しいだけだったのに、だんだんと人の作品と比べてしまう、、、つらい気持ちになる、、、ありますよね。そういうこと。わかります。私だってあります。
比べる、ということ。多分私たち人間がお猿さんの時から「どっちの木の実が大きいか?よく熟れてるか?取りやすいか?」色々比べて判断して行動してきたはずで。なので「比べる」能力はとても大事で。だから比べてしまうのは、当たり前だと思います。
私のヨガの先生は、よく「嫌な思いが出てきたら、はぁ~と吐く息で手放します。」とおっしゃいます。この方法は良いな、と思って、私も「はぁ~」を、よくやります。
リックさんは「どの指の指紋が美しいか、どのヨガポーズが一番良いか、なんて比べる必要ない」とおっしゃいました。
ゼンタングルの作品で言うと、こんなこともありました。あまり出来が良くないと感じていた作品を、それでもせっかく描いたからとゼンタングルモザイクアプリにアップしたところ、マリアさんが「Beautiful」とコメントをくださったんです。
ぱっとしないできばえでしたが、書いている最中、確かにとても気分が良くて、集中して繰り返しのリズムを楽しんでいました。その気分、楽しんだリズム、それに対して「beautuful」と言ってくださったのだと思いました。
また別に、「気が抜けた作品」とある人に言われたすぐ後で、他の人に「この作品良いわね!」と言われたり。
私自身は「気の抜けた作品」も好きなので、この出来事はとても面白く感じました。
「誰がすごいか」気になると思うけど、それより大事なのは「書いて集中する」その時間に感謝して、味わって、楽しむ。そのことです。
誰の味わいが一番深かったか?私の「楽しい!」と、他の人の「楽しい!」と、どっちに値打ちがあるか?とか。そんなこと比べられないし、比べても仕方ないです。
と、自分にも言い聞かせて、、、。機嫌よく生きるって大変ですね。でも死んでたかもしれない私は、そんな悩みを抱えること自体がいとおしいです。
あ~、生きてるって、大変だけど、面白いです。面白いけど、まぁ、せっかくなので、気分よく笑って楽しみましょうよ!
インクトーバーの次は、12月にプロジェクトパックがスタートするでしょう。1月にZenuariがあって、2月にはValentangleがあります。プロジェクトパックはゼンタングル本部が提供してくれるアイデアですが、他は外国のCZTが考えて提案してくれるイベントです。楽しんで描いてください。私も描きます。
最後に。「自分なんかが」と言ってた方の作品、素晴らしいんです。「隣の芝生は青い」って昔から言うけど。みんな自分の素晴らしさをもっと堂々と味わって良いと思うよ。