ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

プロジェクトパック06 準備編 必見!

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ゼンタングルプロジェクトパック06、動画が配信されました。すばらしい動画です。必見!

youtu.be

準備編。今回のテーマは、ノーミステイク。失敗はない。

ゼンタングルメソッドの最も大きな特徴の一つです。

 

マリアさんの「失敗」で、バッグの中でインクが漏れて彼女のノート、ジャーナルがインクで汚れてしまった。というエピソード。アメリカでのセミナーでも紹介されましたが、

マリアさんの美しい手描きのタングルが描かれたジャーナルの全部のページにインクの汚れがついてしまいました。

マリアさんはこの汚れ、染み込んだ黒の上に、白インクでタングルを描き足して、さらにページの中にも新たに白と黒のダイナミックな描き足しをされました。

今回の動画ではその素晴らしいジャーナルが惜しみなく紹介されています。

どのページもイキイキしていて本当に美しい!聞き取るのをほったらかしにして見入ってしまいます。

 

「失敗」とよばれるものは、チャンスであり、神様からの素晴らしい贈り物だ ということ。それがあたえられると、自分の中の創造性を働かせて、違う角度から考えて、作り直して、もっと素晴らしいものができる。ということ。

これが繰り返し、リックさんとマリアさんの言葉で語られます。

 

マリアさんのジャーナルも、インクの染みがより深い表現を導きました。

彼らはこのときまだ「黒タイルに白インクで描く」というアイデアを持ってませんでしたが、このことが黒タイルの誕生のきっかけになったのかも。

失敗した!となった時「どうしてこうなったんだろう?」とか、「こんな失敗をしてしまったら、この先どうなるんだろう?」と、心配したり悲観したりしなくても、見方を変えて、今のこの一筆に集中すれば、なんだって、一筆一筆描き足すことで、できる!

 

これは、人生の大きな励ましです。ゼンタングルを描いていると、この「失敗」と「立ち直り」を、小さな紙で何度も体験できます。

「失敗」が、「失敗でなくなる」だけでなく、むしろ「より魅力的な、その人ならではの素敵な表現。チャームポイント」になるんです!

 

クラスで「あっ!」「まちがえた!」と声があがると「チャンスです!」と私がウキウキと近づきます。タイルが出来上がった時、その部分が他の誰とも違う、目を引く、美しいポイントになっています。

マリアさんは「タイルで失敗したと思ったり、気に入らない時、数週間しまっておくと、自分が気になってたところがそんなにひどく見えなくなって、別のアプローチができるわよ」と言ってくれています。どんなタイルも捨てないで取っておいてくださいね。

 

いよいよ始まります。プロジェクトパック06。ちょうどお盆で、帰省したり孫たちが来たり、と重なってるのであまり早くには描いてアップできないんですが、楽しみます!