ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

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猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

堺市でのワークショップ第2部

 

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カラフルな卵?が並びました!

フラグメンツノットの立体版。ペーパーウェイトです。

 

フラグメンツ&レティキュラは、ゼンタングルの楽しみの一つ。網目とピース、みたいな意味です。

同じ模様のピースを並べて格子状の網目に配置すると、思いがけない新たな模様が出現します、これをメタパターンと呼びます。

同じ模様を繰り返して描く事で集中し、ふと気がつくとあれ?こんな模様が出てくる!という面白みがあり、何より深く集中できる優れたアイデアです。

ピースを並べる向きによっても変化が生まれ、既存のタングルをフラグメンツとして使うこともでき、奥の深い、色々な楽しみ方ができるアイデアです。

 

昨年発表されたプロジェクトパック03ではフラグメンツをリボン状に配置するのが提案されました。

youtu.be

フラグメンツをリボン状に配して、それを結び目の様に描くアイデアが、成冨史絵CZTが提案されたフラグメンツノットです。

フラグメンツノットを描いてみて、これは立体にできそう!ということで、作ってみたのがこちら。

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今回はテープ状に切った水彩紙をアクリル絵の具や透明水彩絵の具で染めたもの、

石にきれいな糸を巻いたもの、をご用意しました。

テープにフラグメンツを繰り返し描いて頂く時間は、みなさんとても集中されてました。

フラグメンツをシェーデイングしたり、白のジェリーロールで光った箇所を表現したりして、ここからは工作的な手順で、石にテープを巻いていただきました。

87歳の義父が参加してくれたのですが「せっかく描いたフラグメンツが、巻かれて下に隠れるのはもったいない。」と。フラグメンツを描くのに集中して疲れも出たので、義父の作品はテープ1本をくるっと巻いて完成にしました。

義父は1本のテープの中に、ウェル、フラグメント、クレセントムーンのアレンジ、と様々な表現を楽しんでくれました。

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 予想以上に、集中とクリエイティブな体験を楽しんでいただくことができました!

 

今回はCZTセミナー#34への参加者3人にご参加いただきましたので、ゼンタングルのテキスト、PRIMERのRETICULA & FRAGMENNTSの章の解説も兼ねてのレッスンを意識しました。

お若い方々のフレッシュな感覚を感じることができました。義父を加えて、3世代にわたる人達が、同じテーマで楽しい時を共有できる、ゼンタングルメソッドって素晴らしいな、と改めて感じました。

楽しい時間でした。本当にありがとうございました。