ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

カラーインクのゼンダラタイル

f:id:midorish:20180723203426j:image

毎日暑いですね。暑中お見舞い申し上げます。青い涼しげな作品ができました。

 

このタイルは、以前芳野かえ先生のワークショップで、カラーインクを垂らして作った、最後の一枚です。

大切にとってありましたが、ついに使いました!暑いのできれいな青を見て描きたくなりました。

 

白く残った地の色の箇所が 羽のように見えたので、ドローイングスを描きました。青の箇所に、リキシティを、お花?みたいにまとめて描こうと思って、出来上がったら水草みたいになりました。

外側にぐるっとバーディゴーを描いて、白の残った箇所に、スプリンクルを描きました。スプリンクルは、これまであまり描いたことのないタングルですが、ちょっとキャラクターぽくて、可愛いです。帽子を被った青虫さん?ヘビさん?みたいで。

最後に残った白地にムーカを入れました。

流れるような線を引いて埋めたい時、ムーカは本当に頼りになりますね。

ドローイングスの内側にちょっと濃いポイントがほしくて、ディーバダンスを入れました。

このディーバダンスを入れた事で、リキシティとドローイングスが自然に繋がりました。

 

白のチャコールペンシルでドローイングスやリキシティにハイライトを入れました。

水彩色鉛筆と鉛筆でシェーディングして、出来上がり。

爽やかな一枚になりました。

 

ドローイングスはdrawingsと書きます。draw描く+wings 翼 の造語だと思います。翼ですが、こんな風に使うと、波?水しぶき?みたいにも見えますね。

ムーカも水草、ムーカの中に散りばめたティップルも、水の中の泡か、水滴みたいに見えませんか?

信じてもらえないかもしれませんが、描き始めに、水をイメージしようとか、全く考えないでスタートしました。

きれいな青で、意識下で水のイメージに繋がってたのかもしれませんが。

何となく、ここにこのタングルを入れたいな、、を繰り返して、できてみたら、水草?波?みたいな。

 

ゼンタングルでは、こういう事が多いです。

具体的な何かを描く というわけではなく、何となく描いていくと、何かのイメージに見える、みたいな。

ゼンタングルは具体的な何かを描く絵ではなくて、抽象画です。画面に上下もなくて、タイルをグルグル回しながら描きます。回しやすい大きさ、というのも考慮されています。

なので、色んな物に見えるし、あの時はこんな風に見えてたのに、おや?今日こっちから見たら別のイメージ、、ていう面白さもあります。

裏にラインが3本引いてあるので、サイン、日付と、コメントを描くと良いです。水中のイメージになった、、て書いておいて、冬に見直したらまた別のイメージに見えるかもしれません。

その時の自分のコンディション、気分でも別のイメージに見えるかもしれませんよ。