ゼンタングル®︎はリック ロバーツとマリア トーマスの2人によってアメリカで考案されたアートメソッドです。簡単な図形を組み合わせ繰り返し描く事で、文字が描ける人なら誰でも美しい作品を創ることができます。  ZentangleのZenは禅。描く中で自然と集中し、座禅を組んでいる時のようなメディテーション効果を期待できます。 近年の研究で、不安の軽減に効果があることがわかりました。ヒーリングアートとしても注目されています。

midorish

猫絵描き、滋賀県在住、ゼンタングル認定講師、肺腺癌ステージ3Bサバイバーのふるはし美鳥が、あれこれ書いてます。

診察日でした

今日はいつもの血液検査とレントゲンにプラスして、造影剤を使ってCTの検査もありました。何度もやってるので、慣れたものです。ホックやボタンのないものばかりを着ていきました。これならCTの時、着替えなくても写ります。

造影剤を使うときは一応同意書にサインします。この書類は「めったに起きないけど 起きたら大変な事」が色々書いてあって、読むたびに「じゃ、やめとこうかな、、」という気分になりますが、「めったに起きない危険」と、「自分の体の中で危ないことが起きてるかもしれないのを見逃してしまう危険」 を、秤にかけて同意します。

幸い造影剤で危険な目にあったことはありません。ちょっと痛いのを我慢するだけです。

 

今日の検査でも異常はなく、腫瘍マーカーも平常値を保っています。

それで、これまで1か月ごとだった診察を、次は2か月先にしてもらえました。毎月見張らなくても、大丈夫そう。という先生の判断です。嬉しいです。

 

いつもたくさんの患者さんが待っておられるので、あまり近況報告とかしないのですが、今日は先生に アメリカでセミナー受講できたことを報告しました。あまり詳しくは言わなかったので、先生も何かの用事でアメリカに行ったんだな、、、くらいにしか思っておられないかも。

お土産を買う時間の余裕も気持ちの余裕もなかったので、セミナーで配った自己紹介カードと、作品を手渡しました。

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K先生は、命の恩人!です。

私の癌は見つかった時には肺の中で転移を起こしていて、最初に診て下さった呼吸器内科の先生は、こういう状態だと手術できない。とおっしゃいました。

癌は手術で取れれば怖くないものだ と、思いこんでいたので、それを聞いて主人も私もとてもがっかりしました。外科の先生に改めて診てもらってから、治療方針を決めましょう。となって紹介されたのがK先生です。

一般的には私のようなケースでは、手術ではなく、抗がん剤を使う内科的な治療になるようでした。が、ここでK先生が、まだあまり例がないけれど、論文では発表されている  という方法を提案してくださいました。

分子標的薬を使って、転移したガン細胞を消滅させて、手術にもちこむ。というアイデアです。この薬を使うには、遺伝子のタイプが合っていないとだめですが、幸い私は有効なタイプでした。

私も主人も、そんな方法があるなら、それを試したい。となって、

結果的に私の癌には分子標的薬がとても良く効いて、3か月後に手術をすることができたのです。

 

まだお若くて、どちらかというと 口数の少ないk先生を、私も主人もとても信頼しています。先生、ありがとうございます!、、、先生はこの文を読まないと思うけど。それでもお礼を言っちゃいます。

フランスで出版された本も、ゼンタングルのセミナーも、あの時先生があの提案をしてくれてなかったら、なかったです。

ね、掛け値なしに、命の恩人 でしょう?